毎日患者さんにお話する「体の使い方」を自分でも毎日気をつけています。それは、お腹の筋肉の使い方です。

ほとんどの腰痛や肩こりの原因は普段の体の使い方にあります。特に座るときや歩くときの体の使い方がほぼ全般的に体に影響します。

具体的には背骨回りの筋肉に負担がかかりすぎて肩こりや腰痛になります。うまくお腹の筋肉で背骨を支えてあげられると、背骨を支えている首や腰回りの筋肉が楽だからです。うまくお腹の筋肉が使えていないと猫背や反り腰になりやすく、肩こりや腰痛の原因を毎日ずっとため込むことになります。

大抵の場合、すぐに筋肉に痛みを感じることはありません。無意識に使っている体の習慣は気付かぬうちにどんどんつよくなり、やがてピークを迎えた時に「痛み」や「こり」として実感します。

ですから、痛みやこりを感じてはいないんだけど、普段から気づいたら座り方や歩き方、必ず毎日行っている動作の中で、習慣として使っている「筋肉」の使い方を意識することで、知らぬ間にだんだんとたまっていく「いつか起こるかもしれない」痛みやこりが極力出にくいように、普段からなにげない動作の中で、「あまり頑張り過ぎず」、簡単に出来て楽で「嫌にならない程度」にやることを心がげています。

「痛み」や「こり」が出ない様に、余裕があるうちにこれから先の生活のための「保険」を掛けておくようなイメージですね。

なので、僕が気をつけている健康な体への取り組みは、普段のなにげない、「座り方」と「歩き方」です。

2019年7月25日